西尾和仁司法書士を講師に開催
7月8日(水)に、高知会館にて2015年度高知県
労福協研修会を各会員団体・退職者など多くの皆さん
に参加いただき、67名の参加で開催しました。
講師は、西尾司法書士事務所・所長西尾和仁先生で、
1974年より司法書士事務所・土地家屋調査士事務所を開業され、多くの方の相談を受け信頼を得て、高知県労福協の事業活動「なんでも相談」の顧問として多くの相談業務に協力をいただいております。
講演は、「終活」未来の自分のために、残された家族のために、人生の終わりをより良いものにするための事前の準備をしてみませんか?と題し行われました。
「終活」について
自分の人生の最後を理想的なものにするためにで、講演が始まりました。
「終活」とは、「人生の終わりのための活動」で、人間が人生の最後を迎えるにあたって行うべきことを意味する言葉である。終活という言葉が広く使われ出したのは、2035年には日本の総人口に高齢者の占める割合が
33.4%になるといわれており、核家族化・社会構造の変化により必要性が出てきたのではないかと考えられるとの事でした。
「エンディングノート」の有効活用
遺言書(記入すべきことが決まっている)とは違い法的に効力はない。自分の思いを残された家族に書き記すことが、残された者にとって故人の意思をはかり知るすべである。
病気になった時、介護が必要になった時、葬式の希望、財産貴重品など自分が色々書き留めておくのが「エンディングノート」であるとの事でした。
「相続」とは
人間の死亡率は100%で、相続は誰でも一度は経験することになります。
相続とは、ある方が亡くなった時に生前にもっていた全ての財産が当然に相続人に引き継がれることが相続である。当然に引き継がれるとは、相続人が相続の開始したこと、亡くなったことや、相続財産がどこにどれくらいあるかなどを知っていても知らなくても、それとは関係なく相続は開始し、亡くなった方の全財産が相続人のものになるという事である。相続財産、法定相続、遺言書などあまり馴染みがなく経験したことのないことについて、分かりやすく説明いただきました。
今回のテーマは、参加者にとって身近な講演であり、たいへん参考になりました。