- 第44回労働安全衛生学校を開催
- 「働き方改革」について学習
- 大野義文氏(元、労働基準監督官・労働基準監督署署長)が「隠された意図・その背景に在る本来の狙い」「どうなる労働者のいのちと健康」を主題に講演
2018年5月26日(土)、高知共済会館で恒例の第44回労働安全衛生学校(NPO法人高知県労働安全衛生センター・連合高知・一般社団法人高知県労働者福祉協議会の共催)が開催され、労働団体・労働者自主福祉事業団体などから70名が参加しました。
主催者を代表して折田晃一氏が「今私たちの働きやすい環境をいかに構築していくか大きな課題を抱えているときに、政府は『働き方改革』と称して労働関連法の改正を一括提案している。その法律が今後の労働者の命と健康をまもり働き続けて行くことができるか、今日の学習を通じてしっかり学んでほしい」と挨拶がありました。
講師の大野氏は、特に残業代ゼロ法案とも言われている「高度プロフェッショナル制度」の問題点を指摘、年収1,075万円以上の労働者を対象にしているが、この上限規制を下げられることは「労働者派遣法」の拡大適用で明らかであり、残業の100時間未満規制は「過労死認定基準100時間」と1秒の違いである。「過労死家族会」が同じ過労死労働者がでないようにと猛烈に反対し訴えたがこれらを無視して強行されようとしている。
講師のこれまでの体験の新聞記事の事例を示し提起し、「今回の法律は『働かされ改革』で『働き方改革』と聞こえは良いが労働者のためのものではなく、経営側の儲け第一主義の発想そのものであることを見逃してはならない」を話され、終わりに
「知識を吸収しなければ知恵は出せない。知恵が出せなければ闘いにならない」と結びました。