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2023年度 西部労福協第41回研究集会を開催!

「支え合い・助け合いで持続可能な地域共生社会を!」

~格差・貧困・排除のない多様性が尊重される社会をめざして~

2023年11月9日(木)~10日(金)徳島県徳島市「徳島グランヴィリオホテル」と鳴門市「賀川豊彦記念館」で、中四国9県の地方労福協、事業団体、労働団体74名の参加で開催、高知県労福協より6名が参加しました。

講演Ⅰ「防災意識と災害ボランティア活動の重要性について」【NPO法人 災害救援ボランティアVネットおかやま 有元 純一 理事長】

災害救援ボランティア活動の経験から、大規模災害などが発生して「非常事態」に陥った場合、一日も早い復旧と復興が求められており、行政・自治体が関わりにくい個人所有の案件の復旧作業には、災害救済ボランティア活動が欠かせず、お互いに「互近助(ごきんじょ)」の精神で活動を進めようと提起されました。

最後に、災害復旧支援活動は1人の力ではどうにもならない。グループでの活動の勧めと、生命と財産を守るためにこくみん共済coopの「住まいる共済」への加入、被災後の生活再建に向けてろうきん「災害救援ローン」の活用を推奨されました。

西部労福協研究集会

講演Ⅱ「賀川豊彦と連帯社会 ~分断を乗り越える」【法政大学大学院公共政策研究科 賀川豊彦学校長 伊丹 謙太郎 教授】

友愛・互助・平和を求めて闘ってきた賀川豊彦の生涯は、大衆の生活に即した新しい政治運動、社会運動、組合運動、農民運動、協同組合運動に注力してきた。さらに、社会的弱者の救済活動や教育普及活動の推進、ボランティア活動の先駆者となるなど、現在のあらゆる分野に影響力を与えてきた活動の軌跡について紹介がされました。そして、賀川豊彦思想と実践は、SDGsとの関連でも注目されており、「誰一人取り残さない」賀川の強い思いと行動力に、今こそ学ぶべきと結ばれました。

翌日、鳴門市の「賀川豊彦記念館」に移動して、DVD「昭和偉人伝21世紀の日本をグランドデザインした男 賀川豊彦」を視聴すると共に藤田進事務局長から、賀川豊彦の幼少期から学生時代を通して、生涯にわたる弱者救済や平和運動の原点となるエピソードとボランティア活動や「助け合いの組織」としての生協の土台を築いたことなどの説明を受けました。

各講演と記念館見学で参加者は大変勉強になり、地域等において今後の活動の広がりを進めて行くことの契機になったことと思われます。

西部労福協研究集会